1. 腸内フローラ検査「マイキンソー」とは
現在、全国の様々な診療科クリニックで「腸内フローラ検査」を受診できます。検便をクリニック指定の検査機関へ送ることで、病院に赴くことなく詳細な検査結果を手に入れることができるサービスです(実質的な検査機関は株式会社サイキンソーの「Mykinso Pro」)。
検査では腸内細菌を大きく6門(グループ)に分類して構成を把握したうえで、個別注目菌(有用菌12種、要注意菌6種)の生息密度を測定し、独自のスコアを算出します。
検査で判定される6大スコア
① 腸内細菌の多様性判定
② 健康長寿菌判定
③ 機能性下痢判定
④ 血圧系ディスバイオーシス
⑤ 糖代謝系ディスバイオーシス
⑥ 大腸画像検査おすすめ度
※「ディスバイオーシス」とは、腸内フローラの機能不全状態(バランスの崩れ)を指します。
2. 検査でわかる6大スコアの解説
① 腸内細菌の多様性判定
【最重要指標】全体の健全度
マイクロバイオータの健全性を表す基本軸です。菌の生息数に凸凹があっても種類数が多ければ食生活の改善で早期好転が可能。逆に多様性が乏しい場合は徹底した生活習慣の再構築が必要です。
② 健康長寿菌判定
ビフィズス菌 & 酪酸産生菌
長寿者に豊富なビフィズス菌とフィーカリバクテリウムの充足度を測定。これらが生成する「短鎖脂肪酸」は腸内を弱酸性に整え、病原菌抑制、脂肪吸収ブロック、便通促進、認知機能維持に寄与します。
③ 機能性下痢判定
過敏性腸症候群(IBS)リスク
大腸が過敏状態にあるかを判定。精神的・物理的ストレスによって菌叢が貧困化し腸管が機能不全を起こしているサインであり、食生活だけでなくストレス緩和のアプローチが不可欠です。
④ 血圧系ディスバイオーシス
循環器系・自律神経の連動
血圧状態と連動して変動する細菌群の傾向を解析。塩分過多や睡眠不良、血管リスクの兆候を捉え、心疾患や脳血管リスクの早期予防に繋げます。
⑤ 糖代謝系ディスバイオーシス
血糖管理・糖尿病リスク
糖質の取り込み不全による未消化糖を好む菌の増減を評価。糖代謝の乱れが菌叢の偏りを呼び、その結果生じるバリア障害がインスリン抵抗性を高める悪循環を防ぎます。
⑥ 大腸画像検査おすすめ度
口腔内細菌(フソバクテリウム等)
腫瘍形成との関連が指摘されるフソバクテリウム等の生息状況を測定。歯周病菌が腸内に流入・定着していないかを可視化し、毎日の口腔ケアの必要性を浮き彫りにします。
3. 検査結果から見えてくる課題とリスク
【スコア①②③】マイクロバイオータの健全度
菌の種類が多様で、短鎖脂肪酸産生菌が十分に存在し、ストレス破壊が起きていないかを示します。この基礎バランスが崩れると有害物質を作る菌が増殖し、腸壁粘膜が傷ついてリーキーガット(腸漏れ)が発生。体内に毒素が流入し全身の慢性炎症へとつながります。
【スコア④⑤⑥】生活習慣病・疾患リスク
循環器、糖代謝、腫瘍リスクを浮き彫りにします。一般的な健康診断で「異常値」を薬で抑え込む対症療法にとどまらず、その根底にあるマイクロバイオータの貧困化・偏りを根本から再生させることこそが本質的な予防医療です。
4. マイキンソーが推奨する改善への9項目
腸内環境の是正に向けて、マイキンソーでは以下の9つの生活指針が推奨されています。
1
1日3食、決まった時間に食事をする
2
一汁三菜の和食スタイル中心
3
シンバイオティクス(補菌+繊維)
4
1日8,000〜10,000歩以上歩く
5
週2回、1回30分以上の運動
6
毎日定時の就寝・起床(7時間睡眠)
7
就寝前のリラックス環境を整える
8
節酒(純アルコール1日20g以内)
9
原則禁煙(受動喫煙も避ける)
食事の工夫(和食・シンバイオティクス)以外の多くは、日々のスケジュールと習慣管理で今日から始められる課題です。これらをルールとして日常に定着させることが、激動の現代において腸内環境を守り抜く強固な基礎となります。
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3分でわかる!お子様向け要約
やさしい解説
① おなかの中を調べる「6つの通信簿」!
おなかの中には100兆個もの菌が住んでいて、まるでひとつの大きな街(森)のよう!この検査では、おなかの街が元気かどうかを「6つの科目」でチェックします。
- いろんな菌がいるか?: 種類のちがう菌がたくさんいるほど、強いおなか!
- 長生きを応援する菌: おなかを元気に守るスーパーパワーを持った菌の量。
- おなかのイライラ度: ストレスで下痢や便秘になっていないか。
- 血圧や血管のサイン: 塩分のとりすぎや寝不足が菌にバレちゃう!?
- 甘いものの食べすぎ: ごはんやジュースの糖分で菌が困っていないか。
- お口のバイキンチェック: 歯みがきをサボってお口の悪い菌がおなかに逃げてきていないか。
② バランスがくずれるとどうなるの?
良い菌がへってバランスがくずれると、腸のバリアにすき間ができてしまい、悪いものが体の中に漏れ出してしまう危険があります。
③ 理想のおなかをつくる「9つのお約束」!
特別なことだけじゃなく、まいにちの「あたりまえの生活」がおなかの菌をいちばん元気にします!
- 1日3食、決まったじかんにごはんを食べる
- おみそ汁+野菜の「和食スタイル」を中心にする
- 発酵食品(ヨーグルトや納豆など)と野菜(食物繊維)をいっしょに食べる
- よく歩いて、週に何回かは元気に運動する
- まいにち決まったじかんに寝て・起きる(たっぷり7時間すいみん)
- 寝る前はスマホやゲームをやめてリラックスする